【小学校受験】面接で失敗しない回答の作り方とは?【狙いから考える】

 

願書提出が無事に終わり、次はいよいよ事前面接ですね!!

 

今回は

  • 面接の質問にどうやって答えていいかわからない
  • どのように回答を作ったらいいか分からない

という方のための記事です。

 

面接に関して、我が家はパパがリードしてくれました。パパはMBAホルダーで20年近く会社経営をしており、ビジネス視点で面接の戦略を考えてくれたのです。

 

パパのおかげで質問の回答が作りやすくなり、準備が非常にスムーズに進んで、結果的に模擬面接でも実際の面接でも手応え十分!でした。

 

今回は、そんな我が家が実践した「面接で失敗しない回答の作り方」をご紹介します。面接の準備でお悩みの方は、ぜひ参考にされてみてください!

 

 

1.回答ってどうやって作ったらいいの?

1-1.そもそも、面接をする意味とは?

そもそも、学校側はなぜ面接をするのでしょうか?

 

保護者に関して、何らかの確認したいこと、チェックしたいことがあるからなんですよね。そのためにあれやこれや質問を準備しているのです。

 

よく、学校側が説明会などで「面接では保護者の方の考えを誠実にお話しいただければ大丈夫です」と言ったりしますけど、私コレを勘違いしていました。ただ誠実に、バカ正直に答えるだけではダメで、こちらの「誠実な答え」が学校側のチェックをクリアしていないと意味がないんですよね。

 

つまり、面接の準備は「学校側にどんな保護者だと思ってもらえたら勝ちなのかを考え、学校側のチェックをクリアするための回答を用意すること」となるわけです。

 

1-2.学校側が面接でチェックしたいこととは?

学校側が、保護者に関してチェックしたいことをザッとあげると、以下のような項目になるのではないでしょうか。

 

学校のことをよく分かっていて、学校方針に賛同しているか

第一志望として、学校のことをよく調べ把握しているか、難関校であればあるほど大事と言われます。学校のことをよく知らないとなると、どうしても入りたいという熱意が伝わりませんよね。

 

例えば、宗教校とひとくちにいってもゴリゴリの進学校も多いです。学校にとっては、思いやりの心も大事ですが、しっかりとお勉強させることも重要なわけです。

 

敵を知るではないですが、基本的な学校の方針や実際にその学校が重視していることは何か、お教室の先生や在校生のお知り合いがいれば聞くなどして、面接前にしっかりと把握する必要があります。

 

学校が期待している事をしてくれそうか

学校側が期待することは、学校の方針によって違いますよね。学校生活で、行事参加や学習面など親のサポートがかなり必要な学校もあれば、共働き家庭の生徒が多くそこまで親のケアを求めないもあります。

 

中受校なら保護者に中受の意志があること、一貫校で一貫教育を推している学校なら、保護者が大学まで進学させること(中受しない)を前提に考えているなども挙げられます。

 

学校の方針を理解した上で、親に何が求められているか、学校はどんな親が欲しいかを考えます。

 

入学後トラブルを起こさなそうか

いわゆるモンペにならなそうか、ということです。謙虚さがあり、学校側への協力姿勢があるか、人の話を聞く謙虚さがあるか、などが基準かと思います。

 

面接で、傲慢さが見え隠れするような回答は避けたいところです。

 

家庭の雰囲気が良さそうか(父親も子育てに参加しているか)

実際に家族が仲良く、3人並んだ雰囲気が良いことは前提として、質問の回答で家族のエピソードなどを盛り込めればさらにアピールができると思います。

 

特に女子校では、父親がメインで参加の行事がある学校もあり、父親の子育てへの参画度合いを重視することが多いそうです。

 

ある程度の教養・常識がありそうか

面接での受け答えで、言葉を知らない、言葉遣いがおかしいなど社会人として欠けている部分があると、人間性に疑問を抱かれてしまいます。そんな保護者の家庭で育てられた子、ということで、子どもにも飛び火しかねません。

 

回答の準備だけに限らず、とっさのときに出てしまわないよう普段から意識して気をつけたいところです。

 

学費が滞りなく払えそうか

願書ですでに保護者の仕事内容を記入している学校がほとんどだと思いますが、やはり面接でも収入面に関して安心感を与えたいものです。

 

「このお父さん(お母さん)大丈夫?」と不安を与えると、印象が良くないですよね。回答の内容+落ちついた立ち居振る舞いで、信頼してもらえることを目指したいです。

 

1-3.学校側のチェックをクリアする狙いで回答を作る

ザッと学校側のチェックしたい項目が分かったところで次にやるべきことは、それらのチェックをクリアする狙いで回答を準備することです。

 

面接官の先生に

  • 学校のことをよく分かっていて学校方針に賛同してくれているようだ
  • 学校が期待している事をしてくれそうだ
  • 謙虚で、入学後トラブルを起こさなそうだ
  • 家庭の雰囲気が良さそうだ(父親も教育に参加している様子だ)
  • 教養がありそうだ
  • 学費が滞りなく払えそうだ

↓↓ひいては↓↓

 

本校へ入学してもらってOKな親御さんだ!!

 

と思ってもらうことを狙いとして、回答の方向性を決めるということです。この狙いこそが、良い回答や避けるべき回答を考える基準になります!

 

2.実践!回答の作り方の例

回答を作る基準がわかったところで、具体的にどのように回答を考えていけばよいか例を挙げて説明していきます。

 

2-1.質問「子育てで大切にしていること」の回答

よく聞かれる質問ですよね。こんな質問も、ただ漠然と答えるのではなく、狙いを作って回答を考えます。今回は「学校の方針と家庭の考えが一致していると思ってもらう」という狙いで回答を作ってみます。

とはいえ、併願して何校も面接を受ける場合、併願校同士で教育方針が異なることも多いですよね。なので、例として以下の3校それぞれの方針に合わせた回答を作ってみたいと思います。

  • A校:のびのび系
  • B校:宗教系
  • C校:英語・国際系

 

まず、実際の家庭の教育方針が

①子ども時代に自己肯定感を育み、人を大切にできる人になってほしい

②常に物事の良い面を見て逆境にも立ち向かっていく強さを身につけてほしい

の2つだとします。

 

この実際の方針を軸にして、学校別に回答をアレンジしていきます。

 

A校:のびのび系

<回答例>

娘らしさを大切に、周りのお友達と比べてできないことではなく、娘の今できているところ、良いところに目を向けて伸ばしていくよう意識して参りました。

 

のびのび系の学校は、競争というより子ども一人ひとりの個性を大切に、と考えていますよね。学校側の方針と合致している、自分達の方針「自己肯定感が大事」という部分をメインに持ってきた回答です。

 

B校:宗教系

<回答例>

家族で一緒にいるときは、常に明るく楽しく過ごすことを大事にしてきました。娘が家族から愛されている事を実感して成長することで、自分以外の人を大切にできる人に育って欲しいと思っております。

 

宗教校は「自分を大切に、相手を大切に」というところが大事になると思うので、実際の方針①の「人を大切にできる人になってほしい」の部分をメインにしました。子育てで大切にしていること=子どもを自分以外の人を大切にできる人に育てるためにしていること、というかたちで表現しました。

 

C校:英語・国際系

<回答例>

物事の良い面を見る癖をつけるよう、日々意識して娘と接してきました。成長して困難にぶつかっても、諦めずに乗り越えていける人になってほしいと思っております。

 

英語重視、国際系の学校ではやはり保護者が「子どもに世界にはばたいて欲しい」と考えていることが前提になると思うので、実際の考え②の方を回答にしました。海外に通用する人を育てるという学校側の方針と考えが通ずることをアピールできるのではないでしょうか。

 

いかがでしょうか。実際はもっと細かく学校の特色を拾うのが良いと思いますが、ザッとこのような感じで作ります。

 

注意点として、学校の方針ありきで、すべて学校の考えに合わせて作っていくと嘘になってしまいますし頭に入れるのも大変なので、実際の考えを学校の特色ごとにアレンジするのがおすすめです。本当のことから、学校別に推す内容を変える、というイメージです。

 

2-2.質問「お母さまがお仕事から学んだこと」の回答

なんて答えたらいいいのかわからない質問ってありますよね。

 

例えば「お母さまがお仕事から学んだことはなんですか?」。悩んだのですが、我が家はこんな答えを用意しました(私はアドバイザー業務をしていました)。

 

<回答例>

沢山のお客様にお会いするなかで、相手をきちんと理解して尊重しながら打合せを進めていかないと、途中で頓挫してしまうんです。仕事を通して、相手を理解することの大切さと難しさを学びました。

 

この回答の狙いは、傾聴が求められる仕事をしていた→傾聴の大切さを知っている→子供の話も聞けそう→トラブルがあっても大きくならないで家庭で解決できそう、という印象を与え、謙虚な親、モンペではないと思わせることです。

 

こういった一瞬意図がわからない質問でも、狙いを決めれば自ずと回答が考え出せます。何気ない質問でも学校側にアピールができ、他の受験者と差がつけられると思います!!

 

ちなみにパパは、仕事関連の質問に対しては、社会貢献への意識があることと、学費支払い能力がありそうだと思わせる回答を準備していました。

 

2-3.とっさの質問への回答

この「狙いを考えて回答を作る」癖をつけておくと本番でも役に立ちます。事前に準備していない質問が来ても、どんな方向性で回答すればいいか分かるからです。

 

某神奈川校で「お母さまは仕事に復帰される予定はありますか?」と聞かれたことがありました。この質問の答えは事前に用意していなかったのですが、その学校はアフターもなく、行事などで親の参加が多い学校だったので「娘がもう少し大きくなったら、自分にできることで社会に貢献したい。娘のサポートと両立したい」のように答えました。

 

狙いは、現状経済的に安定している、しばらくの間は子どものペースに合わせて動く心構えができていると思わせることです。かといって「ずっと専業主婦でいるつもりです!」という答えはあまりに時代にそぐわないので、働く意思はあることを伝えました(この答えは実際の私の考えとほぼ同じです)。

 

これはあくまでも予想ですが、このシーンで「手が離れたらフルタイムで復帰したい」と回答すると「行事の参加などはいかがされますか?」とその次の質問がくるのかな、と思います。学校側が求めていることをしてくれる親か確認してくると思います。

 

このような場合、本当のことを言うのも誠実ですが、個人的には面接では学校側に1ミリでも不安を抱かせないようにするのが良いのではないかと思います。ライバルは大勢いますからね。。。

 

そのためにも、狙いをつけると回答が出てきやすくなります。身につけておくといざというときに役に立つと思います!

 

3.まとめ

面接で失敗しない回答の作り方

  • 学校側のチェックをクリアする狙いで、回答を考える

この一択です!学校側にこう思ってもらいたいという狙いがはっきりしていれば、回答が作りやすくなります。

 

これから回答の準備をされる方は、まずは、学校ごとに特色や親に何が求められているか、分析するところから始めてみてください。もう準備が終わっている方は、ぜひ一度「狙い」の観点から、用意された回答を確認されてみてはいかがでしょうか。

 

みなさんの面接が無事に終わることをお祈りしております!

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。